年末年始に読んだこちらの2冊。
前者は数年前に買ったまま読んでいなかったもの、後者は好きなブロガーさんが紹介されていたものです。
読後感は、どちらも「地に足をつける」。
前者は表題の通り、センスや発想というのはもとから備わっている才能のようなものではなくて、膨大な知識の組み合わせから生まれる。だから「私にはセンスなないから…」と言い訳せず、勉強しなさいと。しかもその勉強は、まず「普通」を知ることから始まる、と。まさに突飛とは対局の地道。
私が仕事で「リサーチクエスチョンが浮かばないなぁ」とぼやいているのは圧倒的に知識不足だからで、土台がなければそこから生まれてくるものもない。それは薄々自分でも分かっていたからこそ、惹きつけられた一冊(しかも数年前から笑)。
後者は、自分の生き方、子育てなど、物事に対する向き合い方に一石を投じてくれました。
「観察」がドミノの一枚目
エポケー(判断保留)
分からないこと、あいまいなこと、正解のない状況を受け入れる。
他にもいろいろなメッセージが込められていたのですが、特に印象に残った点です。
私は自分に対しても子育てに対しても、「こう!」と決めがち、決めてしまわないと落ち着かない質で、それが息苦しくもありました。
四十にして惑わずと言うけれど、まさに四十手前にして「こう」が分からず惑いまくりの現在。(ちなみにこの四十にして〜は本書の中でも触れられています)
「何か、何か」と遠くばかりを見ずに、まずは身の回り(本書の言葉を借りれば半径5m以内)のことをよく観察して、そしてコツコツ勉強する。地に足を付ける。
でも性急に答えは求めず。
ほわ〜とした状態の中で、観察と思考を巡らせ続ける…という感じ?
最近自分の身の振り方について惑うことが増えたので、そういう心持ちで、しばし生活してみようかな…と思います。
エポケーって、なんだか肩の力が抜ける良い響きですね。
高校で倫理は一年間履修したけれど、全く覚えていません。先生のお顔だけは覚えています。正に「エポケー」という感じの、朴訥とした先生でした。もっと真面目に勉強しておけばよかった。
そう思い、こんなのも古本で買ってみました(笑)パラパラ眺めてみよう。
お読みくださり、ありがとうございます。
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