4月から勤務先が変わり、約10年ぶりの病棟管理(外来ではなく入院患者さんを診る)を任されています。
10年間外来診療のみ、しかも治療というよりは評価メインの仕事だっため、患者さんを「治療する」ことが本当に久しぶりです。
慢性期の病院なので急性期のようにバリバリはしていませんが、それでもまあそれなりに状態に変化はあります。
先日もリハビリ中に患者さんの体調が急変し、しかもそんな時に限って医師は私一人という状況で、帰宅は19時前となりました(病棟管理の洗礼を受けた)。
で、ほぼ素人レベルの病棟管理のため、恥ずかしながら初心に帰り、隙間時間で教科書を読んでお勉強です。
(卒後十数年目の医師でこれを読んでいるのは恥ずかしいのですが、これが実力、これが現実。)
私は今まで長女の家庭学習を見てきて、強く反省していることがあります。
それは、いろいろな教材に手を出しすぎたということです。
この反省から、今の長女の家庭学習では「これ」と決めた教材(Z会)を繰り返し、しっかり身に付けることを意識しています。(数日前に一瞬、少し物足りないかな〜と他の教材にも手を出そうとしましたが、思い留まりました。危ねー。)
そして私自身、勉強していてこの「一つの教材を繰り返す」ことの効果を実感しています。
一回読んで臨床に向かい、疑問が湧くたびに教科書を見直す。これを繰り返す。
読むたびに理解が深まる感覚があります。
一つの教材を繰り返すって、こういうことだったのか~と納得。
齢38(もうすぐ39)にして知る。
これを高校受験、大学受験の時に分かっていればなあ…。
あー長女が羨ましい。
教科書と睨めっこしながら、そんなことを考えていました。
ちなみに他にも、長女が羨ましくなる時があります。
ある程度私に引っ張られている状態ではありますが、長女は私よりも多くの本を読んでいます。
本を読むことで得られた言葉や知識、考え方。
きっと長女は、同じ時期の私の何倍も多彩な感覚を持ってこの世の中を見て、捉えることができているのだろうと思います。楽しそう。羨ましいです。自分の今までの人生をつまらないと思ったことは特にないですが、いろんな引き出しがあった方が人生は豊かになりそうです。
でも私も、まだまだ諦めず足掻こうと思います。
長女が最近読んでいる本。
「モモ」を読み終えて、こちらです。公文で読んで興味がわいたそうです。
ちなみに、長女の読書の動機に大きく寄与しているのは漫画愛です。
次月のコロコロコミックを買うには、課題図書(私と相談して決める)を読む必要がある。
別枠で課題図書を設けて(これも相談して決める)、それを読んだら好きな漫画を一冊買ってもらえる。(長女はこれを「漫画一冊チャレンジ」と呼んでいる。)
全ては愛する漫画のため(笑)
動機が何であれ、読めば何かが長女の中に蓄えられます。それでよしです。
ちなみに「イワンのばか」は来月のコロコロコミックの課題図書です。
買ってみたら中学生以上対象で、読めるのかなと思いましたが、それなりに楽しそうに読んでいます。どの程度理解しているかは不明ですが、たまにはこういう背伸びした読書もありだと思います。