娘は昔から、ふわふわのぬいぐるみが大好きです。
出掛ける時は、だいたい誰かを連れて行きます。
そして、手持ちぶさたの時だか、不安な時だか、よく分からないけど、よく鼻先と唇の先端にぬいぐるみを当てて、ふわふわを感じています。(ぎゅっと押し付けるのではなく、びみょ~な力加減で触れるのが大切なようです笑)
なので私達夫婦は、娘を時々「ふわ子さん」と呼んでいます…。
で、その帯同させたぬいぐるみ達と共に、彼女はあらゆる所で「舞台」を作り出します。
例えば、先日の公園。
その日のお供は彼ら。
きつねさんと、うさぎさん。
なかなか上質なふわふわさん達です。
彼らをリュックサックに入れて、ゆっくり30分歩いて公園へ。
公園に着き、遊具の広場へ。
まずはうさぎさんを取り出し、私に持たせます。
はい、スタート。
はしごや滑り台が組み合わさった遊具の前にて。
娘「"わ~滑り台だ!◯ちゃん(娘のこと)、滑り台できるの~!?" …て、言う。」
私(うさぎ風の声色で)「わ~◯□△!?(娘が言った台詞そのまま)」
娘「うん、できるよ。"わ~すごいね~。怖くないの~?"…て、言う。」
私「わ~◯□△!◯□△?」
娘「うん、◯ちゃんもう3歳だから、怖くないよ。"◯□△"…て、言う。」
私「◯□△~!」
という感じで、娘が台詞を考え、「~て、言う。」と私に指示し、私が声色を変えてそれを演じます。
これを娘は滑り台やら、はしごやら、ブランコやら、遊具で休みなく遊びながら、どんどん台詞を繰り出してきます。
私が飽きたり面倒になって、素の声で適当に演じようものなら、
「ちゃんと◯◯の声で言う。」
と、厳しい指導が入ります(笑)
公園のようなオープンで、人目があまり気にならない所ならまだ良いのですが、昨日はちょっと困りました…汗
予防接種を受けに行った病院にて。
院内はあまり広くなく、待合室は程よく混み合っていました。
そこで、紐で引っ張るアヒルのおもちゃを取り出した娘。
はい、スタート。
娘「"わ~引っ張られる~!"て、言う。」
その時、私は院内の掲示を眺めていました。
…どうしよう、小児科の待合室とはいえ、人目もあるし、ちょっと恥ずかしい。
テレビも付いてて、わりと賑やかな待合室。
…聞こえないふりをかまそう!(ひどい)
そのまま掲示を眺める私。
娘「"わ~引っ張られる~!"て、言う。」
私「…。」
娘「"わ~引っ張られる~!"て、言う。」
なかなか諦めない娘。
私「……。◯ちゃん、そろそろ呼ばれるから片付けようか。」
そう言って逃げ切った私でした。
端から見れば、子供とぬいぐるみで遊んでいたって、特段おかしな光景ではないのですが…。
こんな舞台を、外でも家でも作り出す娘。
これも、おままごとなのかな。
おままごとって、よくよく考えてみれば、けっこう頭を使う遊びです。
遊具を前にして、ストーリーを考え、台詞を考え、同時に自分は遊ぶ。
頭も体もフル回転!
子供って、やはり全力で生きている。
だらだらネットサーフィンをして、無駄に脳を疲れさせてしまう私なんかより、よっぽど良い頭の使い方しているな~と、自分の退化を微かに感じた母なのでした(笑)
お読みくださり、ありがとうございます。