へたれお母さんの雑記帳

2015年生まれ長女・2021年生まれ次女を育てる、へたれママ医師の日記。

水曜日の仕事

毎週水曜日は、医局からの派遣で外病院での勤務です。

普段より始業時間が遅く、終わるのも早いので水曜日は時間的精神的に少し余裕があります。
非常にありがたいです。
2ヶ所の病院で隔週ずつ勤務しています。

今日は、発達障害の子供達を多く診る病院での仕事でした。

一言に発達障害と言っても、様々なタイプがあり、いろいろな子供がいます。

診察室にダーッと入ってきて、パソコンのマウスをガシャガシャッといじって出ていってしまう子。
「イヤだー!」と診察室に入るのを全力で拒否して逃げ回る子。
椅子に座りはするものの、ノリノリで歌を歌い続ける子。

慣れてくると少しお話ししてくれたり、何となく意思疏通がとれるようになったり、子供達の変化を見ることができて、毎回楽しみな仕事です。

患児の親御さんも同席するのですが、親御さんも様々です。

ごくごく普通の親、おそらく何らかの知的、発達障害があるであろう親(昔は今ほど障害に対して社会的認識がなかったため、なんのフォローもされなかったと思われる)、障害というよりは、なんというかキャラクターに問題がありそうな親…様々です。

親が我が子に真摯に向き合えているご家庭はいいんです。

見ていて暗澹とした気持ちになるのは、親が子供の問題に無関心であったり、周りの意見を全く受け入れようとしないケースです。


先日のこと。兄弟二人が発達障害としてフォローされている家庭。
担当者が親に家での過ごし方を聞いたところ、
「家では古くなったスマホYouTubeの動画を見せてます!子供の相手はスマホがしてくれるからいいんです。これにはちゃんと根拠があるんです!」
とのこと。

担当者がもっと家で子供達と過ごす時間を持ってください、とお話ししても、「自身の育児論」があるため全く聞き入れられず…だったそうです。

この話を聞いたとき、唖然…を通り越して怒りを覚えました。このバカ親が!!


子供は生まれてくるところを選べません。
そして私達は家族ではなく、医療者です。
どんなに心配したって、虐待など余程の事がない限り、立場はわきまえなければいけません。

どんな親でもその子供にとっては親であり、その親についていくしかありません。

親子関係って、残酷です。

「この親にしてこの子あり」
これがどんどん連鎖していくのでしょうか。
暗い気持ちになります。

私達医療者は、この子達に幸せになって欲しい、そう願いながら、できることをやるしかありません。


お読みいただき、ありがとうございます。

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