へたれお母さんの雑記帳

2015年生まれ長女・2021年生まれ次女を育てる、へたれママ医師の日記。

産後うつ

読売新聞の「医療ルネサンス」の連載で、「産後うつ」を取り扱っていました。

産後うつは10人に1人の割合で発症する。国立成育医療センターの統計によると、産後1年未満で自殺した女性はこの2年間で92人。

産後うつ」と確定診断まではいかなくても、産後に鬱傾向になったり、何かしらの精神的不安定さを抱えている人はかなり多いと思います。

私も産後は精神的に不安定になりました。おそらく病院にかかる程のレベルではないけれど、今もそれは完全に元通りになったわけではありません。

夫も私自身も、二人目を考える上での一番の不安要素はこの精神面です。


自分のメンタルやられ具合が果たしてどの程度のものなのか、「これくらいよくあること」なのか「それヤバイよ」なのか、気になるけれどなかなか周りの様子は分かりません。


ちなみに私は育児中にイライラして頭がカーッとなった時に、娘に手を上げる自分が頭を過りました。もちろん実際に手を上げることはしなかったけど、「あぁ、こうやって人は虐待に至るのか。」と、ふと冷静になり、自分が怖くなり、ひどく落ち込んだものです。


友人には、母乳がじわっと漏れ出てくる感覚が本当に嫌で辛かったと言う子もいます。

何がどれくらい辛いかなんて、人それぞれ。

新聞に登場する人の話を読むと、こんなに壮絶な経験をした人もいるのかとも思います。

一方で、ラジオの育児相談なんかを聞いていると、それくらいの事で悩んでいるのかと思ってしまう案件もあります。


本当に、悩み辛さは人それぞれです。


研修医の頃、救急当直をしていた時に、その病院に勤める先生の奥さんが自宅マンションから飛び降り
て搬送されたことがありました。生後間もない我が子を連れての自死でした。

青ざめた顔で立ち尽くす先生の姿が記憶に残っています。

自分が出産してから、あの奥さんもそうだったのかもしれない、と時々思い出します。


出産育児って、誰にでも起こり得るもので、人間が遥か昔から続けてきた営みなのに、なんでこんなに難しいんだろう。


平成の終わりに、こんな改元とは全く関係ないことを考えていました。



お読みくださり、ありがとうございます。

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