へたれお母さんの雑記帳

2015年生まれ長女・2021年生まれ次女を育てる、へたれママ医師の日記。

とりあえず言ってみるのもあり。

私の職場では月に一回、部署内ミーティングがあります。私と上司、その他の職種スタッフ数名でのこじんまりしたものです。
主にスタッフ→我々医師に向けての業務に関わる相談、要望などを話し合います。(なのでミーティングの度にこちらの仕事が微増する…というイメージが無くもない汗)

少し前のミーティングで、今まではスタッフが出ていた、ある病棟のカンファレンスに、医師が出てくれないかという要望がありました。カンファレンスの内容的に、その方が適切だと。

そのカンファレンス、行われる時間的には私しか出られないものです。

言われたときの私は内心、「んな一人で外来やってるときにカンファレンスなんて無理だよ。」と思いました。

私の科は医師が二人だけで、どちらかが外勤でいない日が多いので、一人で外から(通院)の患者さんも診つつ、合間を縫って病棟往診にも行き…と、かなりてんてこまいです。(病棟を持たない科なので、他科入院中の患者さんの診察依頼を受けて診に行きます。)正直けっこう参っています。
それに加えてのカンファレンス出席要請…。

時間があるなら、勿論カンファレンスには出たいです。病棟にももっと関わりたい思いはあるし、コンサルトを受けた患者さんのフォローも、もっとしっかりやりたいです。でも、外来に忙殺されて、そこまで十分に手が回らないのが現状。ずっと忸怩たる思いでした。

その後もミーティングは進む中、私は一人モヤモヤ…。
自分のこの現状や想いを、周りは分かってないんだろうな。そりゃあ、言わないと分からないよな。
言わなかったら、私はただの「カンファレンスに出るのが面倒な医者」に思われるんだろうな。

でもここで、「外来が忙しすぎて困る。」って言っても、どうにもならないし…うーん。

ミーティングの最後に、「先生から何かありますか?」と聞かれ、思いきって言いました。

「ここで言ってもどうしようもないのかもしれないけど…。」と前置きして、「私はカンファレンスにも出られるなら出たいし、自分が診た患者さんのフォローにももっと時間を割きたいと思っています。やる気がないわけじゃないんです。ただ、外来をこなすことで本当に手一杯で、なんか上手くバランスをとる方法はないものかなぁと考えています。」


「こうしてほしい」と明確な要望を伝えるのではなく(実際、どうしたら良いか分からないし)、ただ自分の考えていることをそのまま吐き出しました。「自分の現状はこうです。こう思っています。」以上。

その場は「そうだよねぇ…」という感じでミーティングは終わりました。
その後も相変わらず、外来はカオスです。

でも、それからでしょうか。
スタッフさん達の方から、患者さんについて相談を持ちかけられることが増えました。(私もできるだけ自分から見に行くようにはしています。)
今はこんな感じですよ~と教えてくれたり。


もしかすると、ミーティングで言ったことを気にかけてくれているのかもしれません。
外来の状況は変わらずとも、周りが自分の状況を汲み取ってくれたのかなと思うと、それだけで嬉しいです。ありがたい。

自分でもどうしたら良いか分からず、考え中で結論の出ていないことでも、「自分はこんな感じ。」ととりあえず言ってみるだけでも、状況によってはありなのだなと思ったのでした。


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娘が英会話教室に行っている間、私は教室近くの公園を散策してました。ちょっとした冒険。



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