こちらの本を読み進めています。
- 作者: 鳥飼玖美子
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2018/09/11
- メディア: 新書
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まだ読み始めたばかりですが、
昨今の早期英語教育について…
幼い子供にとっての英語は、「異質な存在」として触れることができれば十分。
子供時代は、コミュニケーション能力の根っこを母語で鍛えることが重要。
→英単語をいくつか覚えることなどと比較にならないほど、大切な学びである。
二言語相互依存説
母語と第二言語は深層部分で言語能力が共有されている。母語での「言語力の土台」が第二言語の習得にも関係する。
「会話力」と「学習言語力」
年齢が早い時期に第二言語に触れれば、やはり「発音」と「聞き取り」は容易に習得できる。しかし、「言語を使いこなす」とは別の話。
日常的な会話ができるのと、抽象的内容を表現できる「学習言語力」は別物。
そんな内容です。
子供の英語学習について考えるとき、何を目的に英語を学ばせるかが重要だと思います。
将来的に外国で生活する予定があるのなら、耳を慣れさせるために、幼い時から英語を聞かせるのは必要かもしれません。(それでもやはり母語での土台は必要)
目的が明確でないまま、「小学校から英語の授業あるし…」と、やみくもに教材に手を出すことはしたくないなと思いました。
一方で、「他の人よりもできる」「自分はこれが得意だ」という優越感は、勉強の原動力にもなり得ます。(ウサギとカメのウサギでは駄目ですが)
それを考えると、一つの戦略としての先行学習は有効なのかもしれません。
悩ましい。
ですが、それもきっと、しっかりとした土台があってこその話。
どれだけ時間がかかったとしても、しっかり築いた基礎は崩れませんが、不安定な基礎の上に積み上げたものはいつか崩れます。
年齢にあった学びを、母語での学力の土台を、大切にしたいと思いました。
お読みいただき、ありがとうございます。
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